掃除屋が忙しさから抜け出す簡単な方法
こんにちは、宮本です。
今日は忙しさから抜け出す
簡単な方法をご紹介します。
それは
『引退の予定を決めておく』
ということです。
「引退なんてまだ考えられない」
そう思われたかもしれませんね。
または
「仕事をやめるのはしっかり稼いでから」
と思われた方もいるでしょう。
しかし、あなたがどんな状況にあっても、
仮に昨日起業したばかりの方であっても
『引退する前提』で仕事をすることです。
なぜ引退を前提に仕事をする必要があるのか?
それは、常に『自分がいなくなった後のこと』
を考えながら仕事を組み立てる癖がつくからです。
お恥ずかしい話、
実は私も永遠に働き続けられるかのような
錯覚の中で、25年ほど会社経営してきました。
常に自分が最前線で働き続けている。
常に会社の原動力となって
アイディアや企画、営業活動をバリバリやっている。
そんなイメージを無意識で持ち続けながら
毎日仕事をしていました。
しかし、40代に入ってからというもの
集中して働ける時間がどんどん短くなり、
強制的に『仕事ができなくなる日』を
考えなければならなくなりました。
このように書くと、ちょっと悲しい感じですね。
最初は私も、長時間労働が自慢だった自分の
長所が一つなくなったように感じられて
悲しい思いをしていたのですが、
引退の日を意識するようになって
劇的に改善されていくメリットに驚嘆しました。
それが『仕事がどんどん少なくなっていく』
ということです。
誤解しないでください。
仕事を減らそうとした訳でも、
ワークライフバランスとかいう小賢しい
横文字にかぶれたわけでもありません。
いずれ引退しなければならないという
現実に直面したことで
『自分で仕事を片付ける』という考え方を
手放さざるをえなかったということなのです。
自分がやれば簡単に片付くことでも、
引退を前提にすると
それを自分でやるという選択肢は使えません。
引退したらその場にいないのですから。
だから、どんなに簡単な仕事でも
『誰でもできるように文書化しなければならない』ですし、
『委任できるものはどんどん委任』しなければなりません。
つまり、引退を設定すると
その場から商売が『誰でも運営できる』ようになるのです。
私の場合、これに気づくのが遅かった。
自分で何でも器用にやってしまう方で
長時間働くことにプライドさえ感じていたので
すべての仕事に私が一枚嚙んでいる状態でした。
それが40代に入り、引退を意識して
はじめて目覚めた感じ。
致命的に遅すぎますね(笑)
自分がこうなってみて感じるのは、
「起業したときから引退を意識しておけば」
ということ。
ほとんどの起業家、とくに清掃起業家は
無意識に『ずっと働く』という前提で
会社を経営しています。
『儲かったら引退』という考えそのものが
引退をする前提を持っていない何よりの証拠です。
なぜなら、常にお金は不足するから。
どんなに稼いでも、どんなに口座にお金があっても
何の保証もない起業家の人生には
『引退しても大丈夫』という安心は得られないのです。
だからこそ、自分がいなくても利益を生み出す
仕組み作りが遅れ、自分が陣頭指揮をとらなければ
働けない人ばかりに囲まれてしまうのです。
これは全て『引退を前提に仕事をしていない』から。
自分がいなくなることが前提になっていないから
出勤し続けなければならないのです。
起業家は引退することを前提に経営すること。
起業したその日から引退することをゴールに
『自分抜きで利益が出せるように人と道具を組み立てる』
ことに取り組むことです。
瞬間的に利益は薄くなりますが、
その分、長く楽しく仕事をすることができます。
いつ仕事を辞めるのも自由になると
途端に仕事が楽しくなって辞められなくなるはずです。
引退を考えるからこそ
引退しなくても良くなる自由が手に入る。
肉体労働を基礎とした会社経営では
この発想が絶対だと私は信じています。
もしあなたが、働くほどに忙しくなり、
儲かるほどに仕事が息苦しくなっているようなら、
それは『引退』を設定していないからです。
ぜひあなたも、掃除屋という仕事を
楽しい仕事に変えたいと感じているのであれば
ぜひ『引退の予定』を決めてみてください。
そして、その引退の日までに何をしなければならないのか?
その日までに仕事のやり方や、自分の労働力に頼った
利益の出し方をどのように変えなければならないか?
切羽詰まってみることです。
そうすればきっと、
今の仕事の息苦しさの原因が見えてくるはず。
終わりの日があるから今日を楽しめるのです。
まず手始めに、あなたがいなくても
仕事の受発注やスケジュール調整ができるように
顧客の連絡網の一覧をつくると良いかもしれませんね。
あなたの携帯電話に入っている情報は
あなたが仕事に組み込まれた何よりの象徴です。
事務所の壁に顧客の連絡網が張り出されている。
誰でも電話できるし、自分の会社の顧客は誰なのか分かる、
これを皮切りに、引退のための準備を今日から
整えてみてください。
あなたならきっとこの知識を使いこなせるはず。
チャレンジ、頑張ってくださいね。
ー宮本
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